Room 1
【 Akiko Yamazaki solo exhibition 】
山﨑亜記子 “ どこへ、どこから ”
2025.10.3(Fri) - 10.18(Sat)
Close : 日・月・火曜 / Sun, Mon, Tue
12:00-19:00 最終日17:00まで / The last day until 17:00
*レセプションパーティーはございません。
” どこへ、どこから “ 鉛筆、アクリル、ジェッソ、パネル 42×53 cm 2025
s+arts(スプラスアーツ)より、山﨑亜記子個展「どこへ、どこから」の開催をお知らせいたします。
存在についての関係性と、3つの要素の組み合わせや焦点を変えたりすることで、絵画空間を構成しています。人の存在を人物画では なく、関係性を基にして組み合わせられた、記憶や空間、時間の概念を超えた景色として描きます。
本展「どこへ、どこから」では、移動と居住すること、そして今いる場所について焦点を当てて作品を展開いたします。近年の山﨑の作 品は、様々ないきものが、変化や変容、関係性の象徴として大胆に登場しますが、今回の作品に登場している生き物、乗り物、ぬいぐる みや影についても、様々な事柄のメタファーを意識して描かれています。
「特定の場所から場所。内と外、境界。
また”時間”の移り変わりも含まれています。
昼と夜、過去・現在・未来。記憶との結びつき。
そして時折感じる、今、自分がいる、場所・時間のあいまいさ。
愛着。遠い場所も想う。
記憶、時間、痕跡、消失、変容そして存在と不在のメタファー。
内面的であり、外や世界とも繋がろうとする。空間との結びつき。
それらは失われていくものとも言えるでしょう。
またはすでに痕跡としてそこにある未来の記憶かもしれない。
どこへ、どこから。」--- 山﨑亜記子
彼女の作品を象徴するものとして、無数の窓が描かれているような建物が度々描かれてきましたが、それに加え、今回は自動車や船、 電車など、今まであまり描かれてこなかったモチーフが登場いたします。また、どことなく遠い記憶の曖昧な景色を描いているような、 全体的に薄暗い色味が特徴的だったのに比べ、はっきりとした明るく淡い色彩も年々多くなり、より身近な感覚が強くなってきた印象 を受けます。そこには、作品に描かれている景色に更に踏み込み、何をしている場面なのか見え方を意識して描くようになったからだと 彼女は話しています。
山﨑の作品は、時間軸や空間軸を行き来し、時には描かれる主体の目線をも変えることで、「矛盾」や「反復」という言葉を度々連想さ せられることがあります。現在を生きている我々は、過去や未来の様々な要素が交差することで成り立っており、視点を変えれば自分 が思っていたことと異なるようにも見えてくるかもしれません。山﨑の作品は、それらを紐解くための考察する方法であり、時間や記憶 の記録でもあるのです。
日常、変化、喪失、をキーワードに、絶望ではなく、希望がきっとどこかにあると願い描かれる山﨑の作品は、細部にまで彼女の拘り が散りばめられ、不思議な世界観で観る者を魅了します。
これを機に、山﨑亜記子の新作展を是非ご高覧ください。
山﨑亜記子 Akiko Yamazaki
1979 東京生まれ
1998-2000 新宿美術学院 油絵科 在籍
2004-2005 Camberwell College of Arts (University of the Arts London)
Foundation Course Sculpture/ Distinction
2006-2007 Camberwell College of Arts MA Drawing/ Pass
個展
2025 「どこへ、どこから」 s+arts (東京)
2024 「断片的な記憶、断面的な時間」 s+arts (東京)
2023 「影をたどる」s+srts(東京)
2022 「垣間見る」s+arts (東京)
2021 「タビノトチュウ」s+arts (東京)
2020 「外側、内側、狭間で」 s+arts( 東京)
2019 「あとのあと」 s+arts(東京)
2018 「Between」 Shonandai Gallery(東京)
2017 「媒介」Shonandai MY Gallery(東京)
2015 「An intruder」Shonandai MY Gallery(東京)
2013 「記憶として、記録として」Shonandai MY Gallery(東京)
「I became a drawing camera」Ouchi Gallery(ニューヨーク)
2012 「The District」Shonandai MY Gallery(東京)
「Traveling」ギャラリー蔵人(埼玉)
2011 「海の森、陸の船」Shonandai MY Gallery(東京)
2010 「山崎亜記子ドローイング展~存在と不在と存在」 ギャラリー蔵人(埼玉)
グループ展
2018 Affordable Art Fair Brussels(ベルギー)/ 出展:Shonandai Gallery
2017 Shonandai MY Gallery開廊10周年記念展 グループ展 / Shonandai MY Gallery(東京)
2016 第11回ギャラリータグボートアワード入選展 / 世田谷ものづくり学校(東京)
2015 亀山トリエンナーレ2017プレ展示 / 亀山写真 19xx-20xx / 旧舘家 (三重)
2014 亀山トリエンナーレ2014 /「馬が高速道路を走る夢を見る」加藤屋敷・廐(三重)
3331千代田芸術祭2014 展示部門 / 3331 Arts Chiyoda(東京)
2013 シェル美術賞展2013 入選 / 国立新美術館(東京)
2012 第3回現代作家オークション小品展 / ギャルリー志門 (東京)
New City Art Fair(ニューヨーク)/ 出展:Shonandai Gallery
The 4th 100Artist Exhibition / Ouchi Gallery(ニューヨーク)
2011 顔・顔・顔展 / Shonandai MY Gallery(東京)
2010 ヤングジャパンアーティストフェア3 山本美知子賞受賞 / 有楽町交通会館(東京)
第5回ギャラリータグボートアワード入選展 /ターナー色彩株式会社ギャラリー(東京)
現代美術アーティストファイル出版記念展 / ギャラリーアートボックス(東京)
2009 ヤングジャパンアーティストフェア2 / 有楽町交通会館(東京)
ギャラリータグボートオータムアワード展 /有楽町交通会館(東京)
ギャラリータグボートサマーアワード展 / アートコンプレックスホール(東京)
2007 Nunhead Art week グループ展 / The Surgery(ロンドン)
アワード
2019 第4回 星乃珈琲店絵画コンテスト 準グランプリ
アーティストレジデンス
2019 Kristinestas Artists' Residency( フィンランド)