鈴木圭 Kei Suzuki

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鈴木圭は、展示毎に独自の物語を作り、その中で繰り広げられる場面を作品に描きます。自身の名前から連想された性別によって作品の解釈が変わるという経験から、なぜ性別によって見方が変わるのかということに興味を持ち、女性表象や女性が置かれている問題を物語に織り交ぜて制作することで、画一的なバイアスで見られることへの抵抗を試みている作家です。

油絵に胡粉を混ぜることにより、時(歴史)が刻まれた壁画のような描写が特徴的な鈴木の作品は、暦の設定から登場人物の性格や背景等、細かい部分にまでこだわりが散りばめられ、様々な角度から現代社会に対する問題提起を内包しています。これまで、主に女性の権利をコンセプトに作品を制作してきましたが、近年では、個人の経験に基づいたものから発想を得て制作に取り組む作品も度々見られるようになりました。