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【 Hideaki Yamamoto solo exhibition 】
山本秀明 “ 原点回帰 “
2023.3.17(Fri) - 4.1(Sat) 日・月・火休廊
12:00 - 19:00(最終日17:00まで)(The last day until 17:00)

*レセプションパーティーはございません。

“ 集積 “ 松、松脂、蜜蝋、カシュー 90×90×4cm

s+arts(スプラスアーツ)より、山本秀明  個展「原点回帰」の開催をご案内申し上げます。

「自分自身の地層を作る。」と語る山本秀明は、豊かな自然の中で木と対峙しながら作品を制作している作家です。独自の手法により形成される作品は、観る者が吸い込まれるようなその存在感で多くの人々を魅了し、これまでに約15カ国の個人や企業に作品が渡る実績を持ち、国内外で高い評価を得ています。

幼少期から地層に興味を持ち、縄文土器、化石等の発掘や、断層のでき方をずっと眺めては過去の物や事に思いを馳せる時を過ごしてきた山本は、木を素材として作品創りを始めた時、その頃の感覚が原点となって影響し、形となって現れてきたと言います。歴史や時間、生命感を強く感じたことから、角材を積み重ね、質感を出すために丹念に削ることで地層を連想させ、降り積もる時間の経過を表現しているのです。

自身の軸となるスタイルを保ちながらも、人の生き方の柔軟性や軽やかさを受け入れながら、長年作品制作を続けてきた山本は、今回改めて「今やっている作品創りのもとは何だったのか?」という思いが突然湧いてきて、その時に立ち返ってみたと話します。それが、35年程前に自然の中で、彼1人で現在のアトリエでもある山小屋(ログハウス)作りを始めた時でした。本展「原点回帰」では、元々は油絵を中心としていた山本が、木を素材とした彫刻制作にシフトした時の心境を軸として制作に取り組んだ作品群を発表いたします。

無垢の木塊を彫り削るのではなく、松の角材を接着して積み重ね面を作り、ユニットにしたラフな形の表面をチェーンソーや丸鋸で削り出していくという、山本作品の特異性は保ちつつも、長年培ってきた幾多の技術と研ぎ澄まされた感覚が合わさり、異なる印象を持った新しい形や色彩が多く見受けられるようです。一見「原点回帰」と呼ぶには疑問を抱くようにも思える新作群ですが、観る者に想いを伝える事を意識したこれまでの作品とは異なり、自分に素直で自然と一体化する感覚と自由に制作に取り組むことを意識した作品群だと言えるでしょう。

単に自身の作品創りの出発点を辿るのではなく、その時の心境と現在の技術や感覚が交わることで作り出された山本らしい本展となりました。これを機に、荒々しさと繊細さが混じり合い大変美しい存在感を纏った山本秀明の新作群を是非ご高覧ください。


山本 秀明 Hideaki Yamamoto
1950 北海道松前生まれ
1975 横浜国立大学美術科卒業

個展(抜粋)
2023   「原点回帰」s+arts(東京)
2022 「Emotion」 s+arts(東京)
2021 「幸福と輪廻」 s+arts(東京)
2020 「Eternity」s+arts(東京)
2019  Shipping&Handling feearts(東京)
2016  ART STAGE Singapore(シンガポール)
2015  ART STAGE Singapore(シンガポール)
2015 ‘14 ‘12’10’09 ‘08 Shonandai MY Gallery(東京)
2009 ‘06 Gallery Amano(山梨)
2009 ‘06 ギャラリー舫(東京)
2008 ‘07 ‘05 ‘04 ‘03 ‘01 ‘97 スペース行樹(神奈川)
2007 ‘03 ‘02 ‘99 ‘98 ‘97 ‘96 かねこ・あーとギャラリー(東京)
2006 かわさきIBM市民文化ギャラリー(神奈川)
2005 ギャラリーヒラワタ(神奈川)
2000 ギャラリー大黒屋 黒磯(栃木)
1996 ’97 ’98 ’99 ’02 ’03 ‘07 かねこ・あーとギャラリー(東京)
1997 ’01 ’03 ’04 ’05 ’07 ‘08 スペース行樹 (神奈川)

グループ展(抜粋)
2019 Bistro J_O (東京)
2018 ap.pr 2018 Shonandai Gallery(東京)
2017 ’15 ‘14 ‘12 ’10 ’09 ‘08 Shonandai MY Gallery(東京)
2009 ‘06 Gallery Amano(山梨)
2009 ‘06 ギャラリー舫(東京)
2006 かわさきIBM市民文化ギャラリー(神奈川)
2006~05 SHIBUSE (上海、中国)
2005 ギャラリーヒラワタ(神奈川)
2004 第8回KAJIMA彫刻コンクール(東京、大阪)
2003 現代日本彫刻展(山口)
2000 ギャラリー大黒屋 黒磯(栃木)
倉敷まちかどの彫刻展(岡山)
現代日本美術展(東京)
1999 ’97 すどう美術館(東京)

アートフェア
2022 Affordable Art Fair Singapore(シンガポール)
    アート大阪(大阪)
2019 Affordable Art Fair Hong Kong(香港)
    アートフェア東京(東京)
2018 Affordable Art Fair Brussels(ブリュッセル)
Affordable Art Fair Hong Kong(香港)
2017 Affordable Art Fair Brussels(ブリュッセル)
Affordable Art Fair Singapore Spring (シンガポール)
Affordable Art Fair Hong Kong(香港)
Art Expo Malaysia Plus 2017(マレーシア)
Affordable Art Fair Singapore Autumn(シンガポール)
Art Kaohsiung(台湾、高雄)
2016 Art Stage Singapore(シンガポール)
Affordable Art Fair Singapore(シンガポール)
Art Stage Jakartar(ジャカルタ)
Affordable Art Fair NYC(ニューヨーク)
Art Kaohsiung(台湾、高雄)
2015 Art Stage Singapore(シンガポール)
Affordable Art Fair Singapore(シンガポール)
YIA Art Fair(パリ)
ART MONACO(モナコ)
Art Kaohsiung(台湾、高雄)
2014 Off Art Fair(ブリュッセル)
Asia Contemorary Art Show(香港)
Art Taipei (台湾、台北)
Art Kaohsiung(台湾、高雄)
2013 Off Art Fair (ブリュッセル)
Art Kaohsiung(台湾、高雄)
Art Taipei (台湾、台北)
2012 New City Art Fair(ニューヨーク)
Hong Kong Contemporary(香港)
2011 India Art Summit(インド)
KIAF(韓国)
2010 kunStart(イタリア)
Art Singapore(シンガポール)
2009 kunStart(イタリア)
India Art Summit(インド)
2008 Art Taipei(台北)
Art Singapore(シンガポール)
2005, ’06, ‘07 KIAF(韓国)

パブリックコレクション
INAKAYA SKY DINING LTD(香港)
塚崎整形クリニック(長崎)
公立阿伎留病院(東京)
叙々苑(東京) 
上海文化基金会(上海、中国)