All Room
【Joe Katayama solo exhibition】
片山穣 " Escape to unravel "
2026.7.24(Fri) - 8.8(Sat)
Close : 日・月・火曜 / Sun, Mon, Tue
12:00-19:00 最終日17:00まで / The last day until 17:00
*レセプションパーティーはございません。

' Turning point ’綿布に染料 [ろうけつ染め ] 116.7 x 80.3 x 3 cm 2026

s+arts(スプラスアーツ)より、片山穣 個展「Escape to unravel」の開催をお知らせいたします。

ろうけつ染めに独自の技術を加えた染色技法で作品を制作している片山穣。多くの制約が伴う中で綿密に計画され、幾度も繰り返される染色の作業工程と、それを成し遂げられる片山の技術と器量によって絵柄が何層にも重なり、繊細な作品の表情を出すことを可能にしています。

「Chill」という一貫した自身の作品テーマを掲げ、観る者が現実から離れて自身と向き合い、心を落ち着かせるための役割を持たす事を目指しています。近年では、建物のウィンドウを使っての大型展示や、企業とのコミッション制作、パブリックスペースでの作品掲示など、ギャラリー外での活動も積極的に行い、活動の場を広げています。

「染め」は絵画とは異なり、色を重ねても表面に凹凸が出来ません。染料が布そのものに浸透・定着し、余分な染料を洗い落とすことで、布の中に色彩だけが残ります。そのため、表面には何も付加されず、平面性を持つ表現であると考えられます。何度も重ねられた色が糸の中に染み込み、制作過程で試行錯誤をした痕跡が生地の表面に現れることで、染料ならではの透明感のある発色と柔らかで深みのある表情が作られるのです。片山は、これらの染めの特性は、鑑賞者が作品の中へ入り込み、現実から離れるという自身のコンセプトを表現するうえで最も適したメディアであると考え、制作を続けています。

本展タイトル「Escape to unravel」に含まれる”unravel”とは、「絡まった糸をほどく / 複雑な問題や謎を解きほぐす」という意味合いを持ちます。” Escape(逃れる、逃避)” することにより、世の中の雑踏から逃れて、自らの内面や複雑な感情をひも解くきっかけになるように、という片山の想いが込められた今展となりました。

「今回の展示は私自身が実際に目にした風景をろうけつ染めによって再構成し、都市開発によって変容する日常の中に潜む個人の痕跡や時代の変化を映し出した作品群で構成しています。染め上げられた風景には社会問題への示唆を内包しながらも、鑑賞者に直接的な答えを提示するのではなく、過剰な情報や社会的なしがらみから一時的に解放されるための余白を生み出すよう意図しています。

穏やかさと冷静さを取り戻す“Chill”を感じる空間を通して、現代社会との新たな距離感を提案することを試みました。」--- 片山穣

染めの技法は、作品としての完成度を保つために多くの制約と高度な技術を必要とします。一度染めた部分は修正が難しく、常に制約と向き合いながら制作を進めなければなりません。その感覚は多くの制約を抱えた現代社会と向き合う姿勢にも通じるものがあると片山は考えます。循環、漂流、再構築をキーワードに、都市の風景を軸に展開される今作品群はどれも、私達の日常のすぐそばで、実際には人や車が行き交う場所も多く含まれます。それでも彼が引き出す静謐な空気感と染め特有の雰囲気を上手く交わらせることで、日常の側に潜む心地良い瞬間にリンクするよう描かれています。これを機に片山穣の新作展を是非ご高覧ください。


片山 穣 Joe Katayama
1985 新潟県出身
2011 東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻卒業

個展
2026 「Escape to unravel」 s+arts(東京)
2025 「Nomad」 s+arts (東京)
「Monotonous」 gallery neo_/ Senshu (茨城)
2024 「Omnifarious dots」 anonymous studio (愛知)
「We are “noise”」 s+arts (東京)

「Diversity gradation」 anonymous bldg.(東京)
2023 「ever where」 s+arts (東京)
「Traces」 G’s Gallery Tsukuba (茨城)
2022 「solid」 s+arts (東京)
2021 「Chill」 s+arts (東京)
2020 「Are you there」 s+arts (東京)
2019 「Ordinary colors」 s+arts (東京)
2018 「Silent voice」 Shonandai MY Gallery (東京)
2017 「Complex animals」 Shonandai MY Gallery (東京)
2016 「Flicker」 Shonandai MY Gallery (東京)
2015 「Ambivalence」 Shonandai MY Gallery (東京)
2014 「Terminal」 Shonandai MY Gallery (東京)
「Rainbow portrait」 GALLERY HANA SHIMOKITAZAWA (東京)
2013 「Human collection」 Shonandai MY Gallery (東京)
2012 「Everybody in mind」 Shonandai MY Gallery (東京)

グループ展
2026 「SHIBUYA, EVER-RENEWS」 EVERANDART(東京)
「Energy エネルギーってなんだろう?」
藝大アートプラザ(東京)
「s+arts new year exhibition」 s+arts(東京)
2025 「あんしん財団 若手アーティスト支援企画展第4期」(東京)
「いんすぴ これやん展 Vol.6」(東京)
2024 「ART SESSION by 銀座蔦屋書店」銀座蔦屋書店(東京)
「100人10」 渋谷キャスト(東京)
「s+arts new year exhibition」 s+arts(東京)
2023 「Dutch Auction ARTNOW VOL.3」 銀座蔦屋書店(東京)
「街と建物展」 月ノ出画廊(東京)
「WHAT CAFE EXHIBITION vol.27」 WHAT CAFE(東京)
「ARTIST NEW GATE ファイナリスト展」 あべのハルカス近鉄本展アートギャラリー(大阪)
2022 「100人10」 東京ミッドタウン(東京)
「つくばアートサイクルプロジェクト2021-2022」 (茨城)
2021 「Their collages」 s+arts (東京)
「True colors ~染織作家三人展~」 新宿伊勢丹アート&フレーム (東京)
「トウキョウナナイロ展202」1 新宿伊勢丹アート&フレーム (東京)
「港 ヨコハマ 夏の市」 FEI ART MUSEUM YOKOHAMA (神奈川)
2020 「IAG AWARDS 2020 EXHIBITION」 東京芸術劇場(東京)
2019 「九州・インターナショナル ・アート・キャンプ 2019」 ギャラリー風 (福岡)
2017 「Shonandai MY Gallery 開廊10周年記念展」 Shonandai Gallery (東京)
「童心未泯 Young At Heart 2017 - 台日11人聯展」 Galerie F&F (台湾)
2016 「Malaysia, Japan & Philippines Fusion 3" art exhibition」 Galeri Seni Mutiara (マレーシア)
2015 「MY duo 2015 片山穣 / 吉澤知美」 Shonandai MY Gallery (東京)
2012 「明日のつづき 常総市まちなか展覧会」 二水会館 (茨城)
2011 「machinaka 2011 Downtown × Artist = 常総市まちなか展覧会」 二水会館 (茨城)

アートフェア
2026 Art Osaka (大阪)
THE ART COUNCIL 2026
in AUTOMOBILE COUNCIL(千葉)
2025 アート大阪(大阪)
2024 アート大阪(大阪)
2022 アート大阪(大阪)
2019 Affordable Art Fair Hongkong 2019 (香港)
2018 Art FORMOSA (台湾)
2017 Affordable Art Fair Singapore 2017 (シンガポール)
2016 Art Stage Jakarta 2016 (インドネシア)
Art Kaohsiung 2016 (台湾)
2015 Affordable Art Fair Singapore 2015 (シンガポール)
YOUNG ART TAIPEI 2015 (台湾)
Art Monaco 2015 (モナコ公国)
2014 ART APART ART FAIR 2014 (シンガポール)
Art Taipei台北國際藝術博覽會 2014 (台湾)
2013 ジ・アートフェアズ:+プリュス-ウルトラ2013 (東京)
Art Taipei台北國際藝術博覽會 2013 (台湾)
*全てs+arts 又は Shonandai Galleryより出品

パブリックコレクション
Batik Painting Museum Penang(マレーシア)
アマリ歯科デンタルクリニック(東京)
チャームスイート桜上水(東京)
anonymous collection
カルチュア・コンビニエンス・クラブ

その他
三菱鉛筆22硬度ショールームイラスト
Amazon TV スクリーンショットに作品画像提供