s+arts Room 1【Kifumi Ebizuka solo exhibition】

海老塚季史 " A point of view “

2020.2.21(Fri) - 3.1(Sun) 会期中無休
12:00 - 19:00(最終日17:00まで)(The last day until 17:00)
Reception:2020.2.21(Fri) 18:00 - 20:00

’ rope ’ ロープ、荷札、鉛筆 280×170×170mm 2020

s+arts(スプラスアーツ)より、海老塚季史 個展「A point of view」の開催をお知らせいたします。

偶然に手元にあるもの、自分で選んで手元にあるもの、旅行先や日常の中で出会ったものや、それを取り巻く事柄など、様々 な「もの」や「こと」を、糸や布と合わせることで作品へと昇華させる海老塚季史。
何も無いところから作家が自ら生み出していくのではなく、既製品や昔からあるものと手を取り合うことで、自身の力だけで は作れないものを生み出したいと海老塚は言います。何でもないような既製品でも、元々は何処かの誰かによって作り出され、 自身の手元に届いたという事実があります。

「もの」が歩んできた背景や性質を慎重に汲み取りながら「作品」という別の形 に変えることで、捨てられずに新たな物語を築いていけることを願い、制作を続けています。ものに作用されながら日常生活 を改めて見ることで、普段の生活の中では見えてこなかったような発見を身の回りにあるものが与えてくれるのです。

生活の中には、同じようで違うもの、違うようで同じもの、視点が変われば一つのものも様々な見え方をします。どれが正し いなどとは言い難い日常の中で、まずは作家が気になった視点から作品にしてみる、という試みから生まれた新作群を、本展 「A point of view」にて発表いたします。

海老塚季史の作品には、一見何処に手を入れたのか分からないものから、元の既製品としての形を留めないものまで様々です。 しかしながら、全ての作品に共通するのは、彼女の繊細な織の技術と感性が合わさり、日常を取り巻く「もの」や「こと」を 様々な角度で観察する視点を持てることにより、成し得ることが出来る表現方法だと言えるでしょう。

これを機に是非ご高覧くださいますようお願い申し上げます。


海老塚 季史  Kifumi Ebizuka

1987 神奈川県生まれ
2011 東京藝術大学美術学部工芸科染織卒業
2013 東京藝術大学大学院美術研究科染織修了

個展
2020 「A point of view」 s+arts(東京)
2019 「日々との会話」 数寄和(東京)
   「日常のバランス」 s+arts(東京)
2018 「What is there」 Shonandai Gallery(東京)
2017 「Souvenir of time」 Shonandai MY Gallery(東京)
2016 「Ebizuka Kifumi」 Gallery Q(東京)

グループ展
2019 「テキスタイルアート・ミニアチュール6」 Gallery5610(東京)
2018 「素材からアートへ」 創英ギャラリー(東京)
   「夏の芸術祭 2018」 日本橋三越本店(東京)
   「KOGEI COLOR」 数寄和(東京)
   「ARTS AFFAIR OF GEIDAI」 西武渋谷(東京)
2017 「テキスタイルアート・ミニアチュール5」 Gallery5610(東京)
   「採集」 BANK BED GALLERY(東京)
   「縒 6人展」 ギャラリー田中(東京)
   「Japan-China Textile Arts Exhibition」 東京藝術大学美術館陳列館(東京)
2016 「Heartwarming 2016」 Gallery Q(東京)
   「夏の芸術祭 2016」 日本橋三越本店(東京)
2015 「The Harmony Cultural Exchange Exhibition」 祥明大学ギャラリー(東京)
   「いまのちてん」 天王洲セントラルタワーアートホール(東京)
   「Roppongi α Art Week展」 Shonandai MY Gallery(東京)
2013 「東京藝術大学卒業修了制作展」 東京藝術大学大学美術館(東京)
   「Shonandai Project ‒ WILL ‒」 Shonandai MY Gallery(東京)
2012 「Collect recollection 5人展」 千疋屋ギャラリー(東京)

アートフェア
2019 LUMINE ART FAIR(東京)/ 出品:s+arts