Room 2【 Saki Makita solo exhibition 】
牧田紗季 “ やわらかのその先 ”
2023.4.21(Fri) - 5.13(Sat)
Close : 日・月・火曜及び5.3(水)-5.6(土) / Sun, Mon, Tue & 5.3(Wed) - 5.6(Sat)
12:00-19:00 最終日17:00まで / The last day until 17:00

*レセプションパーティーはございません。

“ やわらかのその先 ” 高知麻紙に水干絵の具、岩絵の具、銀箔 116.7×90.9cm 2023

s+arts(スプラスアーツ)より、牧田紗季による個展「やわらかのその先」の開催をお知らせいたします。

牧田紗季は、現実の世界で生活することによって生じた心の澱(よどみ)を絵画に昇華させたいという想いから、重力から解放された夢の中のような浮遊感のある情景を、日本画の技法を用いて描きます。夢の世界への憧れ、過去の記憶といった「ここではないどこか」を切望する気持ちは、ある種の現実逃避願望とも言えるでしょう。牧田にとって作品制作は現実逃避であり、救いでもあります。同じく鑑賞者の心の澱も掬い取り、美しいものに変わるようにと願い制作を続けています。

3年ぶりの個展となる本展「やわらかのその先」では、優しく柔らかな印象を持ちながらも、境界として内側と外側を分ける役割を果たすカーテンというモチーフにヒントを得て、夢を自身に起こる不思議な現象と捉えた、これまでよりも更に夢の中を意識したような作品世界を試みます。

「夢と現実は連続性がありながらも明確に分けられます。
そう考えたときにふとカーテンが目に留まりました。
夢と現実の境界はまるで揺れるカーテンのようにあいまいで、時に拒絶的でもあると気づいたからです。
“ここではないどこか”をどんなに空想しようと、身体は現実の世界から離れることはできません。
夢の世界への入り口は、時に開かれ、時に閉ざされるのです。
風が吹けばやわらかに翻り、ぴたりと閉じられれば向こう側を覆い隠すカーテンのようです。」--- 牧田紗季

夢のような世界への憧れを織り交ぜながら、現実で生じた負の感情を形にするようにして制作される牧田の作品は、どれも浮遊感が感じられ、現実味を欠いた世界が描かれています。今回は、カーテンの向こう側に広がる世界を垣間見ているような作品群や、初めての試みとして日本画の素材を組み合わせたペン画等も発表いたします。
日本画と和紙が奏でる落ち着きのある色味と質感により、儚くも美しく、どこか希望を求めるような光を感じる牧田紗季の新作展を是非ご高覧ください。


牧田 紗季 Saki Makita 
1990 鹿児島県生まれ
2013 京都精華大学 芸術学部 造形学科 日本画コース 卒業
2015 多摩美術大学大学院 修士課程 絵画専攻 日本画領域 修了

個展
2023 「やわらかのその先」 s+arts(東京)
2020 「こころの奥には何がある」 s+arts(東京)
2016 「つめたいまどろみ」 画廊・珈琲Zaroff(東京)
2015 「白昼夢と投身」 アートスペース88(東京)
「耳鳴りの間(東京)」 ギャラリー椿(東京)
「耳鳴りの間(大阪)」 アートスペース亜蛮人(大阪)

主なグループ展
2022 「30の顔」 REIJINSHA GALLERY(東京)
「227no158 -mm-」 ギャラリー子の星(東京)
「blue in heaps」 s+arts(東京)
2021 「かさなる波紋」 s+arts(東京)
2020 「アートのチカラ」 伊勢丹新宿店(東京)
「山本冬彦が選ぶ若手作家小品展Ⅵ」 枝香庵(東京) 
2019 「思い思いのプロフィール」 artTruth(東京) 
「KENZAN2019」 新宿パークタワー(東京)
「素材と内面」 s+arts(東京) 
2018 「式日」 ギャラリー子の星(東京)
「Roppongi α Art Week」 Shonandai Gallery(東京)
2017 「羅針盤セレクション」 アートスペース羅針盤(東京)
2016 「spring show」 ギャラリー椿(東京)
2015  Rieko Honma Photo Exhibition「Sink Into The Dream」 ゲスト出展  / gallery NIW(東京)
2014 「Octet-2014 多摩美術大学大学院 日本画専攻2 年生展-」 佐藤美術館(東京)
「欲望少女」 デザインフェスタギャラリー(東京)
「狂気乱舞」 アートコンプレックスセンター(東京)
2013  HOTサンダルプロジェクト「2013未来の収穫祭」 丸亀市生涯学習センター(香川)
「2013 ユニグラバス小品展」ギャラリーUG(東京)