Room 1【Kei Suzuki solo exhibition】

鈴木 圭 “ 透明なわたしたちの物語 ”
2020.7.10(Fri) - 7.19(Sun) 会期中無休
12:00 - 19:00(最終日17:00まで)(The last day until 17:00)

*レセプションパーティーはございません。
*今後も急遽展示日程の変更等がある場合がございます。ホームページやSNSをご確認の上、ご来廊下さいますようお願い申し上げます。

【皆様に安心して展示をご覧いただくために】 
新型コロナウイルス感染拡大予防のため、ご来廊の際には次の事にご協力ください。
*マスクの着用と、入口に設置の消毒用除菌スプレーにて手指の消毒をされてから会場にお入りください。
*入店時に非接触の体温計にて体温測定させていただきますので、ご了承ください。
*他の方と十分な距離をとってご鑑賞ください。
*5名以上のグループでの来廊はお断りさせていただきます。また、混雑(5名以上が同時に展示スペースにいる場合等)が発生した場合は、お待ち頂くこともございますのでご了承ください。

ギャラリーでは、こまめな換気、スペースの清掃、スタッフの健康管理、うがい手洗い消毒、マスクの着用の徹底をいたします。

“ FACTORY ” 油彩、胡粉、キャンバス 455×380mm 2020

s+arts(スプラスアーツ)より、鈴木圭 個展「透明なわたしたちの物語」の開催をお知らせいたします。

女性の抑圧と解放を表現している鈴木圭は、展示毎に独自の物語を作り、その中で繰り広げられる場面を作品に描きます。油絵に胡 粉を混ぜることにより、時(歴史)が刻まれた壁画のような描写が特徴的な鈴木が近年描いているのは、架空の国ベルギットを舞台に した女性たちの物語。暦の設定から登場人物の性格や背景等、細かい部分にまでこだわりが散りばめられ、様々な角度から現代社会 に対する問題提起を内包した作品を制作しています。

本展「透明なわたしたちの物語」では、壁紙や洋服に使用されるテキスタイルなど日常に用いられる記号を引用しながら、繰り返され る女性らしさへの抵抗を試みました。当初は、イギリスの劇作家シャーロット・ジョーンズ著作「エアスイミング」の舞台から着想し、作 品に描かれる物語の展開を進めていましたが、制作途中でCOVID-19が世界中で流行し、日本でも様々な政策が国や各都道府県か ら発表されるようになりました。中でも、世帯主へ一括給付される給付金の配布が決定されたことに衝撃を覚えたと鈴木は言います。 家族の形が多様化する現代において、世界中が混乱するような緊急時にも関わらず、「個人」が尊重されていない我が国の現状を目の 当たりにしたことは、単位としての「家」に改めて向き合うことになった出来事だと言えるでしょう。

鈴木圭の作品には、似たような少女達が多く登場する印象を受けます。しかしながら、作家の話を聞きながら各々を良く見てみると、 必ずしも少女とは言えなくなる発見も多くあり、登場人物がどのような想いでそこにいるのか等、その人自身のストーリーに視点が移 り、物語のシーンに吸い込まれて行くような感覚を覚えるのです。「女性」というキーワードを用いて「個人」を考察する鈴木圭が、今、 織り込む情景とは何なのか?

これまで個展タイトルを英語で一貫していた鈴木が、本展では日本語で表記することになりました。そのような変化も含めて、鈴木圭 の新作展を是非お楽しみください。


鈴木圭 Kei Suzuki

1983 東京生まれ
2012 多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業

個展
2020 -透明なわたしたちの物語- s+arts (東京)
2019 -A tale of Nyeaf- s+arts(東京)
   -A tale of Mrs Rui- Itoya.k(東京)
2018 -The Rose Garden Apartment - ASAGI ARTS(東京)
   -A tale of Sayoko- Shonandai Gallery(東京)
2017 -A tale of Laurel the phantom thief- Itoya.k(東京)
   -Tale of Papati- Shonandai MY Gallery(東京)
2016 -Circus- Kei Suzuki Shonandai MY Gallery(東京)

グループ展
2018 「束見本は夢をみる?」 PEPER VOICE TOKYO(東京)
2017 「Shounandai MY Gallery 開廊10周年記念展」Shonandai Gallery(東京)
   「美しい言葉展」Gallery House MAYA(東京)
  「第23回街かど美術館」大田原市街かど美術館(栃木)
   「FAN!」 ASAGI ARTS GALLERY(東京)
  「装画を描くコンペティションvol.16」 Gallery House MAYA(東京)
2016 「世界の何処かで」 REIJINSHA GALLARY(東京)
2015 「夜間実験」 アキバタマビ21(東京)
  「真夏の美の夢」 耀画廊(東京)
  「MY Way」 Shonandai MY Gallery(東京)
  「ザ・チョイス展」 6次元(東京)
  「next」 REIJINSHA GALLARY(東京)
2014 「GENOMICA3」 東邦アート(東京)
  「New Year Selection」 Gallery Art Point(東京)
2013 「BIG WORKS,BIG WORLD Vol.1」 REIJINSHA GALLARY(東京)
2012 「Prologue VIII」 Gallery Art Point(東京)
  「MY Harmonious Exhibit 2012」 Shonandai MY Gallery(東京)
2011 「千代田芸術祭 3331 アンデパンダン」 3331 Arts Chiyoda(東京)
  「GENOMICA」 東邦アート(東京)

アートフェア
2019 ART TAIPEI (Taipei World Trade Center/台北)/ s+artsより出品予定
2018 Art Formosa (eslite hotel/台北) / Shonandai Galleryより出品
2017 ART KAOSIUNG 2017(ART CENTER/台湾高雄) / Shonandai Galleryより出品
    Young Art Taipei 2017(Sheraton Grande Taipei /台北) / Shonandai Galleryより出品

受賞歴
2016 装画を描くコンペティションvol.16 準グランプリ
   第14回 TIS公募 入選
   第33回 ザ・チョイス 大賞
   第11回 タグボートアワード 入選
   ワンダーシード2016 入選
2015 ザ・チョイス いとう瞳さん審査 入選
2012 シェル美術賞2012 入選
   多摩美術大学造形表現学部造形学科 卒業制作展優秀賞
2011 シェル美術賞2011 入選